輝くもの天より墜ち

輝くもの天より墜ち(PlainD20)のTRPGセッションGMを務める。PlainD20はわたしの作ったオリジナルのTRPGシステム。

シナリオのタイトルは後付けで、ジェイムズ・ティプトリー・ジュニアの有名SF小説から。ハヤカワ文庫愛読者にとってはなじみ深い作品のタイトルを拝借した形だが、今回のシナリオの内容自体はベタなファンタジーもの。なにせ、元ネタは先日レンタルビデオ屋で見つけた、懐かしきファンタジー映画『ウィロー』だし。

ここ数年のあいだに作ったシナリオの中ではトップランクで裏表のないシンプルな内容。戦闘回数を多めにとってPlainD20のバランスを確認しつつ、「交流」「協力」「成長」を三本柱とした冒険活劇を目指した。

戦闘バランスについてはほぼほぼ想定どおりに収まったため、満足いく結果となった。セッション全体を見た場合、まだ調整の余地はあると感じたものの、どの戦闘でも緊張感のある戦闘を提供できたと自負している。しいて言えば、シリアスなシナリオを想定していたのに参加者全員が爆笑することが多かったことに戸惑いもしたが、そこはプレイヤーとPCの視点は別であると割り切ることにした。まあ、笑えないよりは、笑えたほうがいいか……。

物語については、今回の参加者は信頼の置けるプレイヤーだけだったため、キーポイントだけを押さえてそのほかの展開はアドリブで進めることにしていたのだが、プレイヤーの優しさゆえか、きっとこういう流れが王道だよなと想定していた展開が繰り広げられていった。また、各PCの見せてくれたエンディングはそれぞれグッとくる見せ方となっていて、GMとしては喜ばしいものだった。

セッション後に今回の内容の問題点として挙げられたのは、セッション前のプレイヤーの認識していた物語のスケール感と実際のスケール感に齟齬があったことで、少なくともその部分については改善したいと思う。

録音データを聞きなおせば、また違う印象や改善点はでてくるだろうが、終了直後の印象としてはそんなところ。